先日の日米会談でオバマ大統領と安倍総理が会食したことで一躍時の人となっている「すきやばし次郎」。ミシュランで7年連続で三ツ星を獲得するなど銀座の名店として有名なお鮨屋さんです。映画になるくらいなんですから、かなり美味しいんでしょうね。
こちらはその映画の予告編動画です。まずはこちらをご覧ください。
さて、確かに美味しいお鮨屋さんだと思うのですが、メニューは18カン3万円のおまかせコースのみ。20分もあれば食べ終わってしまうこのお店、どうしてそこまで流行るのでしょうか?
BLOGOSのブロガー大石氏が面白い記事をネットにアップしてますのでご紹介します。
以下、nomado研究所のブログ記事より引用抜粋です。
すきやばし次郎について書きましょう。
ここのメニューはお任せで3万円18カンというコースのみ。無言で、次から次への寿司がでてきて、20分で食い終わる。食い終わるとさっさと追い出される。
確かに、うまいのだろうが、しかし、3万円を使って来店したのに、ホスピタリティのない接客に加え、20分でお会計して出て行く羽目にみじめな気分に陥り、自分を納得させるために次郎氏を神のように崇めたり、理由をつけて慰めるような投稿が、食べログにたくさん書き込まれています。
これぞ典型的な庶民が行ってはいけない店です。
こういうところの常連は、理由があってお金を使わないといけないひとです。
月に100万、200万くらいお金をどうしても使わないいけない事情がある人というのは、世の中にあなたが想像するよりもはるかにたくさん存在します。
儲かり過ぎたり、税金で持っていかれる前に苦労して使いますし、裏金や、犯罪資金、期限付きの予算や人のカネとか、使わないと返さないといけないカネとか、本来あってはいけないお金とか、まあそんなところです。
月に100万200万を使わないといけないので、食事も、数千円などというのは効率が悪すぎる。一度に、5万、10万、20万単位で使っていかないととても間に合わないのです。
そこで、こういう店が重宝されます。
江戸前寿司として、考えられる限り最高の物を出しますし、決して手をぬかないプロでしょうし、常連のリクエストやわがままに確実に答えてくれるでしょう。そして、さして時間も取りません。30分ほどあれば食べられてヘルシーなので、毎週いっても大丈夫。そして、3万円消費できます。効率がいい。
一人でふらっといって、ちょっと食べて帰ってこれるし、普段にちょっと食べるのに最適です。
普通のひとは、3万円だったら、ディープに飲んで食べて、翌日も2日酔いくらいまで満足したいと思いますが、一日3万円しかつかわず酔いつぶれていては、月に90万。これでは体が持たない。
体の健康を保ちつつ、月に100万、200万消費しようとすると、30分で食える最高級ずしというニーズがまさにマッチするのです。
要するに、すきやばし次郎は、ワケありの人にとってはファーストフードなんです。高級店ではないんですわ。
ワケありのひとは、決してガッチリやるときは次郎なんかにいきません。料亭なりで、一人15万や20万円くらいは掛けて、楽しみます。でもこれを毎日やるわけにはいかないですから(お金が無いんじゃなくて、疲れるので)、ちょっといって3万円消費できて、確実に美味しい次郎の寿司は、便利なんですよ。ちょっと高いランチくらいなイメージね。
東京の滞在時間が24時間くらいしかない外国のセレブやCEOに人気なのも頷けます。ほとんど時間がないなか、お忍びで行って、30分ほどで日本一うまいと評判の寿司が食べれるからめんどくさくない。
という感じですので、決して庶民が、「死ぬまでに一度、次郎さんに握ってもらいたい」「せっかくの記念日だから」という思い出で、すきやばし次郎にいっては行けません。あそこは、庶民の記念日の店ではなく、カネを使わないといけない人のファーストフードの店です。
なるほど、納得・・・・私はマックにいきますwwww